整形外科勤務からパーソナル業界へ。理学療法士が描くキャリア転換ストーリー
堀川 裕生さん

堀川 裕生さん (26歳)
中学生の頃からパーソナルトレーナーを志す。
特に「身体をケアできる人材」を目指し、理学療法士の道に進学。
同時にスポーツクライミングにも注力し、大学卒業後も山岳連盟に所属。
国体選手への指導などを行う。
忙しい日々の中、トレスクでNSCA−CPTを取得し、
現在は上京して憧れだったパーソナルトレーナーとしての一歩を踏み出す。
「身体をケアできるトレーナー」を目指し、理学療法士の道へ

これまでのご経歴を教えて下さい。
小さい頃から色々なスポーツに打ち込んで来ましたが、中学生の時に大きな怪我を経験し、整形外科に入院しました。その時にトレーナーや理学療法士の方々にとてもお世話になり「自分もいつかトレーナーに」と心に決めました。
トレーナーと言っても色々なあり方があると思いますが、僕は特に身体を本質的にケアできるトレーナーになりたいと考え、大学では理学療法士の資格取得を目指して学びました。まずは地元・福井県で整形外科クリニックに就職し、患者さんの日常生活動作のサポートに努めてきました。
パーソナルトレーナーを目指した理由を教えてください。
僕は今後、スポーツ選手のケア活動にも力を入れていきたいと考えているので、実を言うとパーソナルトレーナーはキャリアのゴールではないと考えています。
ですが、理学療法士としての経験を積んだ後にパーソナルトレーナーを目指したことに、意味はあります。さまざまな環境、そして習慣を持つお客様に対して適切なヒアリングを行い、トレーニング指導を行うことは、自分にとって必要な経験だと思っています。
ここでの経験を生かして、今後はさらに専門的なトレーニングとケアが必要なスポーツ選手に対しても、適切な指導を行っていきたいと思っています。
トレーニング知識を補足するために「トレスク」へ

トレスクを選んだ理由を教えてください。
理学療法士として働く中で、コンディショニングに関する知識は十分に養えましたが、トレーニングに関する知識は弱かったので、NSCA−CPTの取得を目指しました。
しかし当時は整形外科で働きながら、休日には山岳連盟でクライミングの国体選手の指導指導も行っていました。とにかく時間がなかったので、スキマ時間で勉強する方法を模索しており、トレスクはオンラインで講座が受講できること・講座のアーカイブ視聴ができるところに魅力を感じました。
最終的には、再受講制度を利用し無事資格を取得することができました。授業レベルの高さ、サポートの手厚さを考えると、受講料以上の価値があり大変満足しています。
資格勉強で意識したポイントを教えてください。
本試験直前は駆け込みで勉強する場面もありましたが、配布された宿題がカリキュラムごとに整理されていたため、理解度に応じて学習のペースを調整でき、大変ありがたかったです。
テキストを中心に勉強し、分からない部分は講座のアーカイブ動画を見直しました。それでも理解ができない部分は、講師の方に直接LINEで質問ができたので助かりました。
「理学療法士×パーソナルトレーナー」が自分の持ち味

現在の働き方を教えてください。
トレーナーとしてデビューするにあたって、思い切って地元を出て上京し、現在はかたぎり塾でパーソナルトレーナーとして働いています。その傍らでクライマーへの指導や、クライミング課題を作るルートセッターとしての修行も始めました。
パーソナルトレーナーになってからは働き方が自由になったこともあり、自分自身がクライミングに向き合う時間、ルートセッターとしての課題に向き合う時間も増やせています。休みは不定期になりましたが、今は自分のキャリアと向き合う時期。さらに幅広く活躍できる場を模索しています。
パーソナルトレーナーとしての仕事のやりがいや、ご自身の強みを教えてください。
パーソナルトレーナーとしてデビューして、理学療法士の資格もNSCA−CPTも、どちらも自分には必要だったことをひしひしと感じています。
「街の保健室」でもあるかたぎり塾は、女性や年配のお客様も多くいらっしゃいます。筋肉を増やしたいわけではなく、健康体を維持したいお客様も多いです。理学療法士としての知識と、パーソナルトレーナーとしての知識をうまく組み合わせて指導しています。
ご年齢を重ねた方に対しても不安なく指導できるのは、理学療法士としての経験のおかげでもあります。ですが理学療法の知識だけでは、お客様や選手に対して必要なトレーニングメニューをアウトプットすることは難しかったと思います。
今の自分が自信を持って指導できるのは、パーソナルトレーナーとしての実務経験と、NSCA-CPT取得のために積み重ねた学びのおかげだと感じています。
パーソナルトレーナーの先にある未来へ

今後の展望を教えてください。
今後はクライミング指導の経験と、パーソナルトレーナーとしての知見を生かして、クライマーへのトレーニング指導にも注力していきたいです。いつかは自分のクライミングジムを持って、選手のコンディショニングやトレーニングを一貫して行える場所をつくりたいという夢もあります。パーソナルトレーナーという枠に収まらず、自分の興味関心に向かって突き進んでいきます。